【口頭発表】固相抽出-GC-MSによる絶縁油中劣化生成物の分析法の検討

<概要>
油入電気機器の診断指標として、可燃性ガス、CO, CO2やフルフラールなどが用いられてきたが、これらの指標だけでは正確に状況を把握できるとは限らない。通常の分析レベルでは検出が困難な異常もあり、より検出が容易な新たな指標成分が望まれている。近年、変圧器内部の異常および劣化診断手法の精度向上を目的として各種絶縁材料および絶縁油の放電や過熱時に生成する特徴的な成分を検出し、損傷材料、部位、異常を診断する手法について種々研究されており、いくつかの成分が新規な指標成分であると報告されている。しかしこれらの成分の多くは生成量がごく微量であるため、高度な測定技術が必要で、対応できる分析装置も高価である。そこで、環境分析の分野などで多く用いられている安価で簡便なマイクロ固相抽出-ガスクロマトグラフ質量分析法(SPME-GC-MS法)の油中成分分析への適用を検討した。本報告では、いくつかの新規指標成分について検討した結果を報告する。

2007年6月に開催された石油学会第27回絶縁油分科会研究発表会にて発表。

タイトル:
「固相抽出-GC-MSによる絶縁油中劣化生成物の分析法の検討」
著者:
佐藤学, 松永充史(ユカインダストリーズ)

詳しい内容については、当社営業部までお問合せください。

お問い合わせ

ユカインダストリーズへのお問い合わせ・資料請求のご依頼は、お電話もしくはメールフォームより承っております。 お気軽にお問い合わせください。

03-5741-1721(営業部)

お問い合わせ受付時間:8:30~17:30
定休日:土・日・祝日

関連記事