【口頭発表】変圧器の3次元振動測定による劣化診断および異常診断の基礎的検討

<概要>
変圧器の診断には周波数応答解析の適用が検討されているが、稼働中の変圧器を診断するのが困難である。本発表では、稼働状態の変圧器が発生させる振動を計測により、その劣化や異常を診断することを提案する。今回、三軸加速度センサとAEセンサを用いて、容量200 kVAの変圧器のタンクと放熱フィンの振動を測定した。検出した振動にフーリエ変換を適用したところ、変圧器タンクから電源周波数由来である50 Hzや100 Hzの整数倍の周波数成分以外に、5.8 Hz, 19.6 Hz, 234 Hzを検出することができた。三次元測定で周波数を見ることで、変圧器の劣化診断および異常診断の手がかりにすることができると考えている。

平成28年電気学会全国大会(2016年3月)にて発表。

タイトル:
「変圧器の3次元振動測定による劣化診断および異常診断の基礎的検討」
著者:
荻原慧, 北川寛, 松本聡(芝浦工業大学)
小西義則, 加藤雅道(ユカインダストリーズ)

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