【口頭発表】耐熱絶縁紙の経年劣化指標に関する検討

<概要>
従来、変圧器の経年劣化度診断には、絶縁紙として使われているクラフト紙の劣化生成物であるフルフラールを指標として診断が行われてきました。しかし、近年使用が増えている耐熱紙を使用した変圧器では、耐熱紙に添加されているアミン系化合物とフルフラールが反応し、油中から消失するため、フルフラールが劣化指標にならないことが報告されています。そのため、耐熱紙を使った変圧器に対するあらたな経年劣化指標の探索が、課題となっており、国内外で勢力的に研究されています。本発表では、耐熱紙の劣化指標の候補として報告されているフラン類5種およびメタノールについて、劣化指標としての有効性を加速劣化試験によって検討した結果を報告しました。

令和4年電気学会全国大会(2022年3月)にて発表

タイトル:
「耐熱絶縁紙の経年劣化指標に関する検討」
著者:
佐藤学, 後藤隆行, 小西義則(ユカインダストリーズ)
齋藤文人, 的場大, 千葉公一郎(富士電機)

関連研究発表
・耐熱紙使用変圧器の劣化診断に関する探索
・耐熱紙の基礎物性に関する研究Ⅰ:熱劣化による吸湿特性と引張特性の変化

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