【論文】各種エステル系絶縁油の局所加熱時における分解ガス挙動

<論文要旨>
エステル系絶縁油(エステル油)を使った変圧器などの機器の異常診断に油中ガス分析を適用するために、エステル油を局所的に加熱した際に発生するガス成分を調査しました。エステル油は、パームヤシ脂肪酸エステル(PFAE)、大豆油(Envirotemp FR3)、合成エステル(MIDEL7131)を用い比較のために鉱油を加えた4種類の絶縁油について試験しました。油種によってガス発生の特徴が大きく違うものの、温度によってその特性が変化することがわかりました。本論文では、油種ごとの過熱温度によるガス発生の特徴やガス成分の比率から、過熱温度を推定する方法を提案しました。

動画 Envirotemp FR3を700℃で局所加熱した様子

電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) Vol.137 No.4 pp. 208-214(2017年)
タイトル:
「各種エステル系絶縁油の局所加熱時における分解ガス挙動」
著者:
加藤雅道, 太田延幸
小出英延(富士電機)

DOI:
https://doi.org/10.1541/ieejfms.137.208

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